M&A・相続・事業承継のM&A DX

M&A DXの成功事例

M&A DX performances

老舗精機械系造業が成長し続けるために行うM&Aとは

会社名 オージックグループ株式会社(Ogic Group Corp.)
事業内容 オージックグループの統括機能(金属部品加工事業)
代表者 代表取締役社長 田中 文彦
所在地 本社 / 〒577-0063 大阪府東大阪市川俣1丁目1番41号 ルクスビル6階
資本金 10,000,000円
譲渡会社 株式会社オイダ製作所
サービス一覧 製造
エリア 岐阜県

譲受会社 オージックグループ株式会社(Ogic Group Corp.)
サービス一覧 製造
エリア 大阪府

インタビュー

東京証券取引所の東京プロマーケットに上場をしているオージックグループ株式会社。ホールディングス会社であり、傘下には機械系製造業で、付加価値の高い特殊な部品を作っている会社をM&Aでグループ化しています。オージックグループ株式会社の代表取締役社長である田中氏にM&Aの背景を伺いました。
【インタビュアー:M&A DX 牧田 彰俊】

ご回答頂いた方: オージックグループ株式会社 代表取締役社長 田中 文彦 氏

3代目社長として、2006年に代表取締役社長に就任。社長就任以来、積極的に事業改革に取り組み、若い人材の製造業界離れがますます加速するなか、若く優秀な人材を確保するために歯車製造のイメージアップに注力する。2008年には国外の展示会に続々と出展。国内外を問わず事業の拡大を進め、2021年6月、TOKYO PRO Marketへ上場。「アジアNO1の高級部品メーカー」を目指し、成長を続けている。

  • M&Aを考えたきっかけ
    オージックグループを構成している主力の事業会社に、約80年前から精密な歯車を専門に作っている株式会社オージックというメーカーがあります。
    2008年のリーマンショック時に業績が下がり、非常にマイナスの影響を受けました。
    原因は「歯車に特化していること」、「お客様が機械系の業種に特化していること」でした。
    そこで、海外に工場をつくったり販路は広げていましたが、たまたま事業承継でお困りの中小製造業のM&A話が舞い込んできたことがきっかけです。
  • M&Aの目的
    製品を多角化することや、お客さまの業界を多角化するため、M&Aでグループに入っていただくことを繰り返し、グループ化によって各社の経営が安定することで、それぞれの本業をより発展させることを目的としています。
  • 譲受の決め手
    まず、会長さんの会社愛がすごく、社員の皆さんへの愛を感じました。
    心配してるということが非常に強く、経営陣と社員との関係は非常に良好であるところが非常に好印象でした。
    今までの経験で、オーナー経営陣と社員との関係が悪い会社は絶対うまくいかない。その部分でうちが掲げている条件の一つはクリアしたかなというのがありました。
    その後の工場見学では、一般のお客さん状態で見学に行きましたが、社員さんの愛想が良くて挨拶もしっかりしていました。そのような会社は社長や会長が連れて歩いている会社は大事なお客さんということがイコールなので最上の対応をしてくれます。信頼関係や習慣が身についている会社というのは非常に高い評価で、良い印象を持ちました。
    唯一不安な点としては業績。
    非上場なので自分から情報を取りに行けず、信じるしか無い状態でしたが、悪いことを隠している雰囲気は全くなく、悪いことを隠すような方たちということもなかったので、信頼しました。
    こういった様々な点で評価が高く、譲受の決め手となりました。
  • M&A実施
  • M&A後の展望
    今、オイダ製作所の課題は、お客さまからの仕事はたくさんありますが、それを受ける生産体制が無い状態です。
    そのために機械の投資や、人を増やす人材投資という部分を、グループの中で資源を共有しながら拡大していきたいと思っています。

オージックグループ株式会社(Ogic Group Corp.)よりメッセージ

M&Aで会社を譲渡したい製造業の方や、優秀な人材を募集しています。
オージックグループはホールディングス会社で、傘下に製造業の事業会社をたくさん抱えて運営しています。
今の段階でM&Aで会社を増やし、グループを大きくしていこうという中で、一つハードルとなっているのが資金面です。その資金面を解消するために、東証の一般市場への上場も準備をしています。
続いて、もう一つハードルになるのが経営人材です。
経営人材の育成として、社内で教育プログラムを作り、外から優秀な人材に来ていただけるように進めています。
2023年、現段階でざっと80億弱ぐらいのグループの年商がありますが、これを2023年度中に100億円にしたいと思っています。さらに10年後の2033年には、1,000億円のグループ売上高を上げられるような中小製造業連合を作っていきたいです。

対談の様子をYouTubeでご覧ください

M&Aの本音が続出!実際に弊社でM&Aを行った買い手社長とM&A社長のM&Aトーク